素数ゼミ

アメリカのバージニア州などで「素数ゼミ」が羽化のピークを迎えているそうです。

 

「素数ゼミ」というのは、13年か17年ごとに大量発生するセミのことで、正式には「周期ゼミ」と言います。セミというのは比較的長生きする生物ですが、そのほとんどは土の中で幼虫のまま過ごしていて、成虫になって外に出ているのはほんの少しの間です。アブラゼミなんかでは寿命が7年くらいなのですが、この素数ゼミは13年とか17年とかなり長いわけです。

 

実はもともとは13年や17年以外の周期を持つセミも存在していたと考えられるそうですが、それらは他の周期のセミと出会うことでバランスが崩れ、絶滅したということらしいのです。13と17という素数は、なかなか他の周期と出会わずに存続してくることができたという正に神秘の世界です。