かけ算

小学校では2年生の終わりごろに九九を習いますが、そろばんでは入門編が終わるともうかけ算を教えます。


先週、ある小1生に初めてかけ算を教えました。まず最初にかけ算の意味を説明しました。

「5×3というのは、5が3つあるという意味だから、5を3回たすことになるんだ。」と言って、実際に5を3回足して、15になることを見せました。
「でも、28×9だったら、けっこう大変だよね。」と言って、28を9回足すところも見せました。

「で、これをかけ算を使ってやると、こんなに簡単なんだよ。」と言って、かけ算の仕方を教えました。


そして、今週、その子が家でやってきた宿題をみると、全問正解していました。

「すごいじゃない。もうかけ算は完璧だね。」とほめ、さらに追加の問題をやってもらいました。

ところが、その子のそろばんを見ていると、なんか不思議な動かし方をしています。よく見ると、「1かーい、2かーい、3かーい・・・・・」と同じ数をたし算していました。

そうです。私が最初にかけ算の意味を教えた、その回数だけ足すという方法でかけ算をしていたのです。

すぐにもう一度かけ算の仕方を教えると、「うわっ、これすごくはやい、すごーい!」と驚いていました。

でも宿題の1ページ分のかけ算をすべてたし算だけでやってすべて正解していたきみもすごいと思います。


この体験を通して、かけ算のすばらしさもよくわかってくれたのではと思います。