慶安の御触書

ちょっと生徒から質問があったのでその話です。

私が学生の頃は、「慶安の御触書」というのは定番の「歴史用語」でした。

ところが、近年の研究では、美濃の岩村藩がこれを「江戸幕府が発した通達」と称して藩内に紹介したことで広まったもので、実際には幕府が出したものではないということがわかってきました。

というわけで、最近は教科書にもよりますが、「慶安の御触書」という記述をやめ、「百姓の生活心得」のように書かれることが多くなっています。