考えることの大切さ

当教室のマスコットは、「カンガ(エ)ルー」くんですが、なぜかというと、子どもたちに自分でしっかり考えることを身につけさせたいからです。

 

当教室に入ったばかりのお子さんだと、問題をみて、すぐに「わかりません!」という子もいます。

 

質問をすることが悪いということではないのですが、ほとんど考えずに質問をしていては、いつまでたっても実力がついてこないのです。仮にそこで教えたとしても、「ああ、そうか。」でその場で終わってしまい、後日同じ問題が出てきても、すっかり忘れていて、また「わかりません。」と繰り返すことになります。安易に教わったことは、安易に忘れてしまうのです。

 

だから当塾では、場合によってはすぐに教えずに、もっと自分で考えるように指導することも多々あります。

 

塾は勉強を教えてもらうところだと思っている方も多いかもしれませんが、塾は勉強の仕方を教えるところだと私は思います。そもそも勉強は自分でするものなのです。ただ何をどのように勉強したらいいのかわからないという子は多いので、そこをしっかり導いてあげることこそ塾の役割だと思っています。

 

小学校の低学年のうちはまだ教えてもらうことが多いかもしれませんが、実は勉強の形態としては、中学校、高校、大学、社会と進んで行くと、教えてもらうという機会はどんどん少なくなっていって、自ら教科書や参考書で学んでいかなければならなくなります。

 

ところが、残念ながら、今の小学校では計算練習をさせることに時間をかけ、考える機会を減らしてしまっています。文章題が苦手という子が多いことの背景にはそんな状況があるからだと思います。

 

人間の脳の発達具合からいうと、小学校の低学年から中学年くらいまでにしっかりと考える力を育む必要があります。

 

そういう意味で、当塾では特に小学校の低・中学年には「考える」ことを第一の目的として指導を行っています。