消しゴム

ある中学生を見ていて、消しゴムを使いすぎるなあと思う子がいました。

 

数学でも計算式を書いている途中で、1文字書いては消して書き直す、符号を書いては消して書き直すという具合で、書いている時間より消している時間の方が長いように思います。

 

確かに消しゴムは便利ですが、間違えたらすぐに消して書き直せばいいという安易な考えを助長するように思います。

 

ゲーム世代の子どもたちは、リセットの機能を良く知っています。リセットをすればいつでもやり直せるのです。しかし、やり直せるという安心感は、物事に真剣に取り組むという姿勢を奪っていっているような気がします。

 

絶対に間違えてはいけないとはいいませんが、一つ一つのことをしっかりと考えながら物事を進めるクセはぜひつけていってほしいと思います。

 

上で書いた中学生には、しばらくボールペンを使ってみるように言いました。それだけのことで、しっかりと計算しながら、符号を確かめながら書くようになっていました。