過酷なヨットレースへの挑戦

「ヴァンデ・グローブ」という4年に1度開催される世界一周ヨットレースがあります。

 

単独、無寄港、無援助が条件なので、途中で外部からの物理的援助は全く受けられません。フランスの大西洋岸を出発しおよそ4万8千kmの航程を80日間以上かけて帆走して、出発点に戻ります。

 

強風と荒波という厳しい気象条件下で、無援助で長期間、緊急処置も及ばない航路を走る非常に危険なレースのため、かなりの割合の棄権者が出ます。

 

今年で8回目となり、11月にスタートするそのレースに海洋冒険家の白石庸次郎さんが挑戦します。大型船を1人で操り、ヨットが壊れれば自分で直し、体に裂傷を負えば、自分で縫うそうです。気象を読んで、風に乗れる進路を取っていく必要があるので、1時間以上継続して眠ることもないそうです。

 

「日本は危険を避けることばかりを教え、乗り越えることを教えない。時には居心地のいい自分から飛び出しましょう。」というメッセージを白井さんは発しています。